Henningさんの2013年の作品で、「雪」という名の1枚。
北国的鉄板cdと呼んでいい気がします。
店舗M&Wでもジャケットの写真に惹かれて手に取る方が多いのですが、試聴してみてひと聴き惚れする人多発。この景色、連なるピアノの音色がdropの暮らす北海道と見事にシンクロします。
聴いていると映像を目で追っているような気分になるHenningさんのピアノ。
Henningさんは旧ドイツ出身のピアニストであり、作曲も編曲も手がけられているアーティスト。
ご本人がつくる曲は、1つ1つは短いけれどポエティックで印象的。なのに誰が聴いても聴きやすいという不思議なピアノです。今作はピアノだけのプレイの曲に加えて、残像音が含まれていたり、エレクトロっぽい要素も。ヨーロッパでも絶大な信頼と人気を得ているHenningさん、日本でも大人気。各地を巡るジャパンツアーでも完売続出だったそうです(北海道にも是非来て欲しいです)。
この「Schnee」も、2012年に来日した際に、東北地方を訪れて見た「雪」に感動し、Henningさんが小さい頃に過ごした、ドイツの山の周辺で過ごした冬の記憶を思い出したことからこの作品が生まれたそう。同じように、雪のある景色を見ているから、こんなに彼のピアノが耳に体に響くのでしょうか。cdジャケットをひらくと現れるテーブルクロスと食べ物がならぶ様子も、山小屋の扉を開けたような気分になります。
黙々と作業している時に聴いても良い。
隅々まで冬、そして雪、の音楽にぜひ吸い込まれてみてください。
【収録曲】
01 kalte hände und die stille
02 02 ich höre
03 vom himmel weit
04 erinnerung
05 etwas später
06 schneewolke
07 der weg den ich gekommen bin
08 es schneit
09 ganz weiß
10 wenn der wind weht
11 ein erster stern
12 frierfrost
13 nach und nach
14 mein herz friert nicht
15 weißer tanz
16 ich bin hier
17 meine Hand und deine Hand