Rebuilding Vibes / el fog

価格 2,200円(税込み)
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JAZZYでもなく、ぱきぱきの明るいエレクトロでもなく、ほどよく不穏。ほどよく浮遊。ずっと心地よく聴いていられる柔らかな1枚です。日本人のアーティスト藤田正嘉(ふじたまさよし)さんによる、質感のあるエレクトロニクスサウンドやノイズとヴィブラフォンを融合するソロプロジェクト。el fogという名前は、electronic fogの略であり、彼がこのソロプロジェクトで追い求める世界観の一端を表しているそう。現在もドイツのベルリンを拠点に活動されています。

そもそもヴォブラフォンてなんぞや、とお思いになる方も多いでしょうが、このRebuilding Vibesのジャケット写真になっている鉄琴の一種がヴォブラフォンで、バチでたたいて音を出すスタイルは一緒でもマリンバや木琴と大きく違うのは、音板の下に並ぶ共鳴管の上に丸いはねがついていて電気モーターによって音のふるえ(ヴィブラート)を起こすことができるということ。それにより残響や共振をコントロールできる鍵盤打楽器なのだそうです。この少々マニアックなヴィブラフォンを使ってエレクトロニック・ミュージックの他、ジャズ、ダブ、ヒップホップ、クラシックなどを消化し、独自の世界感を追求されています。

M&W実店舗では、ハンドクラップが音の構成の中に混じり合っている1曲目のBroken 、霧の中に居ながらも独特の盛り上がりとステイ感両方を感じられる4曲目Flip and Dubを試聴でお聞かせすることが多いです。
藤田さんは音楽制作の傍ら、版画を使ったアートワークも自身で手がけているようで、cdの盤面の写真はその版画作品のようなのですが、このcdに収録された音源のムードとぴったり相まっていてお見事。そして(店主が)大好きなAOKI takamasaさんが何故かジャケット写真とミキシングを手がけられています。何故。ベルリンつながりでしょうか。再入荷しました。