MANUFACTURE & WORKでのサウンドパフォーマンス、北大植物園での「耳を澄ます」WSもしてくださったことのあるhofliこと、津田貴司さんの2016年の新作ソロcdです。hofliはフィールドレコーディングに基づいて、音そのものをモンタージュしたりコラージュしたり素材を変調したり楽器の音を加えたり、という独特の手法で音のかけらをあつめ、唄のない音楽を束ねています。ジャケットデザインを、水の記憶、雑木林と流星群、12ヶ月のフラジャイルに続き、drop aroundで担当させて頂いています。
hofliさんの音源はずっと聴いてられる。何年聴いても飽きません。普遍的な美しさに満ちているけれど、聴く場所や時間で違ったものに聴こえる変容性もある。音色は今作もいろいろで、時折ノイジーな音だって入っているはずなのに全体はとても静かで落ち着きます。唄が入ってないのに、詩を読んでるような感触が湧きます。並ぶ曲のタイトルも素敵です。彼の音の採集と再構築から成る音に魅せられて早10余年ほど。
じっくり聴き入ることも、何かをしながらさらりと聴くこともできる稀有な音楽集がまた1つ生まれました。
hofli / 木漏れ日の消息
01 南へ!
02 ある測候所
03 星を結う人に
04 午後の魚
05 環礁
06 アズライト省察
07 夜の思想
cd+リーフレット付 オリジナルパッケージ函入り